
高市早苗首相が17日にも実施する内閣改造では、自民党の「入閣待機組」の起用も焦点となる。主要閣僚の留任や、日本維新の会の閣内協力が固まりつつあり、入閣枠は「狭き門」となりそうだ。特に、2012年衆院選で初当選した「安倍チルドレン」が中心の6期生は、待機組の中で人数が最も多く、焦りを募らせている。
自民で初入閣の目安は、衆院当選5回以上、参院当選3回以上とされる。しかし、6期生は57人中49人が未入閣。その一人は最近、周囲から入閣の話題を振られ、「あおらないでほしい」と弱音を漏らした。
閣僚数の上限は18。このうち、首相は木原稔官房長官、片山さつき財務相、茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相を続投させ、政権の骨格を維持する方向だ。維新からも1人の起用で調整が進む。さらなる留任や再登板、女性・若手の抜てきがあれば、待機組の入閣枠は一段と少なくなる。
自民ではかつて、派閥が入閣適齢期の議員の意向も踏まえ、首相に推薦リストを提出するのが通例で、「年功序列」の色が濃かった。しかし、裏金事件を受けて麻生派を除く派閥が解散し、状況は大きく変わった。
首相は今回、党所属議員に実施した役職希望アンケートを重視する方針だ。8日の党役員会では「全て拝読した。党の豊富な人材力を実感した」と強調。政権幹部は「首相は当選回数を気にしない。やる気と能力で判断する」との見方を示す。
待機組のある6期生は、アンケートに希望する閣僚ポストを明記。用紙一面に意欲を書き込んだという。
ただ、首相がアンケートのみで適性を判断できるのか、疑問視する声は党内に根強い。党関係者は「実績のアピールが上手な議員が報われるだけにならないか」と不安を口にした。
【時事通信社】
〔写真説明〕首相官邸に入る高市早苗首相=10日午前、東京・永田町
2026年09月11日 07時07分