
【シリコンバレー時事】米人工知能(AI)企業アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は12日までに、自身のブログで「私たちはAIモデルの能力向上のペースを遅らせなければならない」と述べ、開発減速を呼び掛けた。米オープンAIのサム・アルトマンCEOと米実業家イーロン・マスク氏もこの主張に賛同した。
アモデイ氏は、AIが自ら改善していく能力が高まっていることと、7月に発生したオープンAIの自律型AIエージェントが意図せず他社を攻撃した問題を理由に挙げた。後者について、AIがより高い能力を持っていれば壊滅的な被害をもたらした可能性があると指摘。6~12カ月後にはAIが「インターネット全体を乗っ取る能力を獲得するのではないかと懸念している」と警鐘を鳴らした。
その上で、先端AIモデル開発を減速させ、対策が追い付けるようにすることを提唱。AI開発企業に常駐の独立した評価者の設置や、政府による法規制、中国など権威主義国家も交えた減速への枠組み構築を訴えた。
アルトマン氏は12日、X(旧ツイッター)で「先端モデルのペースを落とす必要があるというダリオの意見に賛成だ」と表明。オープンAIでも独立した評価者を置くと明らかにした。マスク氏もXに「ダリオが正しい」と投稿した。
〔写真説明〕米実業家イーロン・マスク氏(左)、アンソロピックのダリオ・アモデイCEO(中央)、オープンAIのサム・アルトマンCEO(AFP時事)
2026年09月13日 09時40分