
【北京時事】中国政府が、アニメやゲームとその関連製品をサービス輸出の新たな柱に育てようとしている。貿易摩擦の影響を受けにくいソフトパワーを強化してイメージ向上を図り、国産ブランドの浸透につなげる狙いだ。日中関係が冷え込む中でも、日本のコンテンツの集客力を呼び水として、中国企業が世界へ販路を広げる動きも目立つ。
商務省と北京市が13日まで開催したサービス業の展示会「中国国際サービス貿易交易会」では、中国企業の海外進出を支援するブースが新設された。政府はゲーム、アニメ、ドラマを文化輸出の「新三種」と位置付けており、日本勢との連携も進む。
海外でヒットしたキャラクター「ラブブ」で知られる中国玩具大手ポップマートは、自社の「スカルパンダ」とサンリオの「マイメロディ」のコラボ商品を展示。これまでに大阪万博の公式マスコット「ミャクミャク」や日本人歌手「XG」とも組んだ。同業の52TOYSは、カプコンの正規ライセンスを受け、格闘ゲーム「ストリートファイター6」の主人公をフィギュア化した。「『推し活』を呼び込む戦略」(広報)という。
中国の文化・関連産業が生んだ経済効果は年6兆元(約137兆円)と世界最大級に迫るという。だが、ミッキーマウスやハローキティのように、世界で長く愛されるキャラクターはなお少ない。
中国企業との商談に訪れたエチオピア出身のソフィア・メレトゥさんは「新商品を投入するスピードと量産力、人工知能(AI)技術に期待できる」と語った。中国発のアニメやゲームの存在感は増しつつあり、日本など海外勢とのコラボも追い風に、世界市場への浸透を図る。
〔写真説明〕中国玩具大手ポップマートの「スカルパンダ」とサンリオの「マイメロディ」をコラボしたキャラクターと記念撮影する来場者=9日、北京市
2026年09月14日 14時31分