
中部電力は14日、林欣吾社長と勝野哲会長が30日付で辞任すると発表した。浜岡原発(静岡県)の地震想定に関するデータ不正を巡り経営責任を取る。林氏の後任には安井稔専務が昇格する。また、「信頼性に重大な疑義が生じている」として、同原発3、4号機の再稼働に向けた審査の申請も取り下げる。
データ不正発覚後も同社で相次いだ不祥事は、経営トップ2人が同時に辞任するという異例の事態に発展した。水野明久相談役も同日付で退き、会長と相談役は当面不在となる。
名古屋市内で記者会見した林社長は、「ガバナンス(企業統治)と組織風土に重大な課題があった」と述べ、「痛恨の極みだ」と謝罪した。不正当時社長だった勝野会長も「是正できなかったことについて極めて重い責任がある」と語った。
会見に先立って同社が公表した調査委員会の調査報告書によると、不適切行為を正当化する社内風土とともに、スケジュールの遅れに対する経営層の「批判・叱責」や、現場とのコミュニケーション不足も不正の要因とされた。
林社長は「指示の仕方がプレッシャーになっていなかったか反省している」と述べた。再稼働に向けた審査申請は取り下げるものの、「(再稼働を)諦めたわけではない」とも強調した。
〔写真説明〕浜岡原発の地震想定に関するデータ不正問題で記者会見し、頭を下げる中部電力の林欣吾社長(手前)ら=14日午後、名古屋市
〔写真説明〕記者会見する中部電力の林欣吾社長=14日午後、名古屋市
2026年09月14日 19時39分