【イスタンブール時事】ウクライナでは岸田文雄首相が首都キーウ(キエフ)に滞在していた21日やその直後も各地で空襲警報が鳴り響き、首都周辺に位置するキーウ州などでは死傷者も出た。情勢は引き続き緊迫している。
ウクライナ当局によると、21日夜から22日未明にかけてのロシア軍のドローン攻撃でキーウ州ルジシチフの宿泊施設などが被害を受け、少なくとも7人が死亡、約20人が負傷した。南部ザポロジエでは22日、集合住宅が被弾し、少なくとも1人が死亡、32人が負傷した。
現地メディアによれば、このほか、北部チェルニヒウ州、キーウ西方のジトミル州などで空襲警報が鳴った。西部フメリニツキーでは爆発音が聞かれた。
一方、21日に岸田氏と会談したゼレンスキー大統領は22日、ロシア部隊との激戦が続く東部バフムト付近の前線地帯を訪問し、兵士らを激励した。ウクライナ大統領府が明らかにした。
〔写真説明〕22日、ウクライナ北部キーウ州で、ロシアのドローン攻撃を受け損壊した建物(ロイター時事)
2023年03月23日 00時21分