【リオデジャネイロ時事】ブラジルのルラ大統領は20日、首都ブラジリアで同国を訪問中の中国の習近平国家主席と首脳会談を行った。両首脳は戦略的関係の強化に合意し、同国は経済協力などに関する37件の文書に署名。焦点となっていた中国の巨大経済圏構想「一帯一路」へのブラジル参加は見送られたが、同構想とブラジルの開発戦略との「相乗効果」を図ることで一致した。
一帯一路を巡っては、南米には今月14日、ペルーの太平洋岸チャンカイに中国資本主導で建設された巨大港が開港するなど次第に浸透。中南米の22カ国が参加しているが、ブラジルは「外交中立」の伝統に従うことを決定。ただ、中国側と連携するための作業部会で2カ月以内に優先事業を選定する。
〔写真説明〕20日、ブラジリアで握手する中国の習近平国家主席(左)とブラジルのルラ大統領(EPA時事)
2024年11月21日 18時10分