
【バンコク時事】汚職などの罪で昨年9月から服役していたタイのタクシン元首相(76)が11日、仮釈放された。禁錮1年の実刑判決を受けており、刑期満了となる9月9日まで保護観察下に置かれる見込みだ。タクシン氏は往時の勢いこそないものの、農村地域や貧困層からの支持は厚く、今後もタイ政界で大きな影響力を維持するとみられる。
タクシン氏は11日午前、首都バンコクにある刑務所から歩いて姿を現し、次女のペートンタン前首相らに出迎えられた。敷地内外には、タクシン氏が実質的オーナーを務める「タイ貢献党」の幹部や支持者らが集結。「万歳」「愛している」などと歓声を上げた。
10日から刑務所の付近で待機していたという東北部マハーサーラカーム県在住のチャルームさん(68)は「とてもうれしい。今は経済状況が悪いので、人々を助けてほしい」と期待を寄せた。
ペートンタン氏はSNSへの投稿でタクシン氏をねぎらった上で、「どんなにつらい時も、常にそばにいてくれた国民に感謝します」と支持者らに謝意を表した。
〔写真説明〕親族と抱き合うタイのタクシン元首相(中央右)=11日、バンコク
〔写真説明〕仮釈放され、支持者らに囲まれるタイのタクシン元首相(中央)=11日、バンコク
2026年05月11日 17時02分