米イランが攻撃応酬=「停戦違反」互いに非難―ホルムズ周辺で緊張続く



【カイロ、ワシントン時事】米イスラエルが対イラン軍事作戦を開始してから28日で3カ月。米イランは4月7日に停戦で合意したが、戦闘終結に向けた交渉は難航しており、原油輸送の要衝ホルムズ海峡一帯では散発的に攻撃の応酬があるなど、一触即発の緊張状態が継続している。

イランのタスニム通信は28日、精鋭軍事組織「革命防衛隊」がホルムズ海峡で米国のタンカーの通過を阻止したところ、米軍から攻撃を受けたと報じた。ロイター通信によると、米軍は商船の通航への脅威があったとして、海峡周辺でイランのドローン4機を撃墜。さらに、南部バンダルアバスの地上管制施設を空爆した。

革命防衛隊は報復として、米空軍基地を攻撃したと発表。場所は明らかにしなかったが、クウェート外務省はその後、イランからミサイルとドローンによる攻撃があったと公表した。米中央軍とイラン外務省は互いに停戦合意違反だと非難した。

一方、イラン側は27日、戦闘終結に向けた米国との覚書の草案に関し、米軍が対イラン海上封鎖を解除し、周辺から撤退することや、イランがホルムズ海峡の管理を続け、1カ月以内に商船の通航量を衝突前の水準まで戻すことなどが盛り込まれていると主張した。AFP通信がイラン国営テレビの報道として伝えた。

これに対し、米ホワイトハウスはX(旧ツイッター)で、「真実ではない。公表された覚書は完全な捏造(ねつぞう)だ」と否定。トランプ氏も27日、ホルムズ海峡について「国際水域だ。誰も管理することはない」と述べた。

トランプ氏は「いかなる制裁解除も協議していない。イランが正しい行いをすれば、資金を渡すことになる」と語った。イランが求めているとされる対外資産の凍結解除は交渉次第という考えを明らかにした形だ。

【時事通信社】 〔写真説明〕ホルムズ海峡周辺を航行する船舶=21日、アラブ首長国連邦(UAE)シャルジャ沖(AFP時事)

2026年05月28日 21時14分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース