
【ワシントン、カイロ時事】トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスで会合を開き、イランとの戦闘終結に向けた合意案について議論した。米イランは60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書で「暫定合意」(米当局者)しており、トランプ氏は会合に先立ち、SNSで「最終判断」を下すとしていたが、結果は明らかになっていない。
米当局者は取材に対し、会合が約2時間行われたと明かし、「トランプ大統領は米国に有益な合意以外は応じない」と語った。ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏が判断を下さなかったと伝えている。
一方、イランメディアによると、同国外務省報道官は29日、米国とのメッセージのやりとりが続いていると述べた。イラン側も覚書について判断の最終段階にあるとの情報もあるが、決定には至っていないと報じられている。
米側は封鎖状態が続く原油輸送の要衝ホルムズ海峡の通航再開を優先し、イラン核問題の協議を後回しにする姿勢を強めている。トランプ氏は29日、SNSで海峡の開放を呼び掛けたほか、イランによる通航料徴収を認めない姿勢を改めて打ち出した。米軍による海上封鎖を解除する意向もにじませている。
これに対し、イランのファルス通信は情報筋の話として、ホルムズ海峡は「事前の取り決め」に従って開放されると伝えた。イランは海峡の対岸オマーンと共に料金の徴収を含む船舶の通航管理を行う構想を描く。
トランプ氏はイランの高濃縮ウランに関し、国際原子力機関(IAEA)との連携の下で処分すると主張。イラン側は濃縮ウランに関するトランプ氏の発言には「根拠がない」と一蹴しており、核を巡る双方の主張は平行線をたどっている。
【時事通信社】
〔写真説明〕トランプ米大統領=27日、ホワイトハウス(AFP時事)
2026年05月30日 15時05分