
【シンガポール時事】ヘグセス米国防長官は30日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)で演説し、中国の歴史的な規模の軍備増強と地域内外での軍事行動の拡大に対して「正当な警戒感」があると語った。ただ、「無用な対立」は望んでいないとも述べ、台湾への直接的な言及を避けるなど中国に対する発言は慎重だった。
ヘグセス氏は「米国は太平洋国家だ」と強調し、インド太平洋地域を重視する姿勢を重ねて示した。中国を含むいかなる国も覇権を押し付けたり、米国や同盟国の安全や繁栄を脅かしたりすることのない「勢力均衡」の状態を米国は求めていると説明。覇権主義的な動きを強める中国をけん制した。
一方で、「米中関係はトランプ政権下で、長い間なかったような良好な状態にある」と指摘。今月中旬に北京で行われた米中首脳会談に同席したことに触れ、「歴史的な会談だった」と成果を誇った。中国との貿易合意や経済関係の安定を望むトランプ大統領の意を酌んだとみられる。
【時事通信社】
〔写真説明〕30日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で演説するヘグセス米国防長官(EPA時事)
2026年05月30日 15時21分