NPT再検討会議へ提言案協議=「核なき世界」賢人会議が開幕



「核兵器なき世界」の実現に向けて国内外の有識者が議論する国際賢人会議(座長=白石隆・熊本県立大特別栄誉教授)の第6回会合が30日、東京都内で開かれた。2026年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けて、政府や国際社会に対する提言をまとめる方針だ。

冒頭、岩屋毅外相は核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加を見送ったことについて「唯一の戦争被爆国としての歴史的使命と国民の生命と財産、わが国の独立と平和を守り抜く責任を考え抜いた上での非常に難しい決断だった」と説明。「核兵器のない世界の実現という理想に向け、一歩一歩前進していく姿勢は全く揺らぐことはない」と強調した。

会合は31日まで行われ、米ロ中などの核保有国と非保有国から有識者らがオンラインを含めて参加。同日午後に記者会見を開き、成果を発表する予定だ。

〔写真説明〕国際賢人会議であいさつする岩屋毅外相(右から2人目)=30日午前、東京都渋谷区

2025年03月31日 16時12分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース