金属加工部品の製造に使用する金型などを下請け業者に無償で保管させていたとして、公正取引委員会は21日、下請法違反で、住友重機械工業の子会社「住友重機械ハイマテックス」(愛媛県新居浜市)に対し、再発防止などを勧告した。
公取委によると、同社は遅くとも2023年4月~24年7月、下請け5業者に次回以降の発注の有無や発注時期の見通しを示さず、鉄板を引き延ばして加工する「圧延用ロール」と呼ばれる部品や、船舶用のいかりなどに使用する鎖の製造に必要な金型など計178個を無償で保管させていた。
同社は今年9月までに119個を業者から回収し、7月までの保管料に相当する約320万円を支払った。59個は8月以降、順次回収し、保管費の支払い交渉を進めているという。
2024年11月21日 15時39分
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