
自治体の要請でヒグマを駆除した際、周辺建物に銃弾が当たる恐れがあったとして猟銃の所持許可を取り消され、訴訟で逆転勝訴した北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(77)の猟銃が廃棄されていたことが14日、代理人弁護士への取材で分かった。
廃棄されたのは、許可取り消しとなった2018年のヒグマ駆除の際に使用したライフル。池上さんは「仲間の形見だ。早く返してほしい」と訴えていた。
弁護士によると、検察から14日午前、「適正に廃棄した」と連絡を受けた。弁護士は「証拠物は返還されるべきであり、非常に驚いている」と述べ、経緯を確認するとしている。
池上さんが起こした訴訟で最高裁が3月27日、道公安委員会の取り消し処分は裁量権の逸脱、乱用に当たると判断。適法とした二審判決を破棄し、池上さん逆転勝訴の判決を言い渡した。
道警の担当者が今月9日、公安委の謝罪を伝え、別の猟銃を返還していた。
〔写真説明〕北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん=3月27日、東京都千代田区
2026年04月14日 20時48分