
【ナッシュビル時事】サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、日本代表の練習拠点、米テネシー州に暮らす日本人少年の言葉が森保一監督の心を動かした。「海外生活で壁にぶつかったとき、どんなときも諦めない勇気をくれるのが皆さんの戦う姿です」。監督や選手の前で読み上げた原稿は代表宿舎に飾られ、チームを鼓舞している。
17日、現地のイーストテネシー日本語補習授業校の生徒や保護者ら145人が同州ナッシュビルにある日本代表の拠点を見学に訪れた。同校を代表して西沢瑠唯さん(14)がスピーチ。「世界の強豪を相手に果敢に挑む姿は、海外で暮らす僕たちにとって特別な意味を持っています」と、サムライブルーへの感謝と応援の気持ちを語った。
大きくうなずきながら聞き入っていた森保監督は、代表宿舎の食事会場に飾るため、その場でチームスタッフを通じ、西沢さんにスピーチ原稿の提供を依頼した。森保監督はこの時の状況を「泣きそうになった」と振り返る。自分たちの戦いが遠い異国の子どもを励ましていると感じたためだという。
西沢さんはスピーチ原稿を何度も書き直し、発声練習も重ねて、当日に臨んだ。うまく読めるように、原稿には「少し間を空ける」と注意点も書き込んだ。「メッセージが伝わって力に変えてもらえればうれしい。120%声を出した。もうカラカラ」とはにかんだ。
西沢さんがスピーチの途中、力を込めた一節がある。「最高の景色を皆さんと一緒に絶対に見たいです!」。この気持ちが、チームの追い風になると信じている。
〔写真説明〕スピーチしたイーストテネシー日本語補習授業校の西沢瑠唯さん=17日、米ナッシュビル
〔写真説明〕スピーチするイーストテネシー日本語補習授業校の西沢瑠唯さん(手前から4人目)=17日、米ナッシュビル
〔写真説明〕イーストテネシー日本語補習授業校の西沢瑠唯さんのスピーチ原稿(同校関係者提供)
2026年06月20日 14時33分