iPS心筋シート、初の移植=50代女性、容体安定―阪大発ベンチャー



大阪大発のベンチャー企業「クオリプス」(大阪市)は29日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞シートを、重い心不全の50代女性患者に移植したと発表した。iPS細胞を使った再生医療製品の移植は初めて。術後の容体は安定しており、順調に回復すれば2週間程度で退院できるという。

移植したのは、クオリプスが開発した再生医療製品「リハート」。iPS細胞から作製した心筋細胞をシート状に加工し、重症心不全患者の心臓に貼り付け、心機能の改善を図る。9月1日に公的医療保険が適用された。

クオリプスによると、手術は大阪けいさつ病院(大阪市)で午前11時15分ごろから行われ、約50分で終了した。

リハートは、一定の期限や条件の下で承認できる「条件・期限付き承認制度」に基づき製造販売が承認された。最長7年間で75人の臨床データを集めて有効性を検討し、本承認を目指すとしている。

執刀医の澤芳樹・大阪大特任教授は「これは第一歩。患者を助けられるよう、より努力したい」と話した。

2026年09月29日 19時56分

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