北九州6人死亡火災、無罪主張=放火・殺人罪の元住人―福岡地裁支部



北九州市で2017年5月に住人6人が死亡したアパート火災で、現住建造物等放火や殺人などの罪に問われた元住人、井上浩二被告(58)の裁判員裁判の初公判が5日、福岡地裁小倉支部(三芳純平裁判長)であり、被告は「私は関係ありません」と述べ、無罪を主張した。

検察側は人が死んでも構わないとの「未必の故意」があったとして殺人罪を適用した。12月3日までに計18回審理し、判決は来年1月14日。

検察側は冒頭陳述で、失火の可能性が低いことから放火以外にないと説明。出火前後の周辺の防犯カメラに被告が映り、元住人の被告が管理会社への不満や放火をほのめかす発言をしていた点などを挙げた。弁護側は、放火以外の原因が完全に否定できないと反論し、カメラに映った人物が被告と断定できず、強い動機もなかったと主張した。

起訴状によると、井上被告は17年5月7日午後11時10~15分ごろ、小倉北区清水の木造2階建てアパートに放火目的で、無施錠の1階出入り口から侵入。住人が死亡するかもしれないと認識しながらガストーチのようなもので1階便所前に放火し、55~84歳の男性6人を殺害したほか、脱出した8人のうち5人に重軽傷を負わせたとされる。

〔写真説明〕木造アパートが全焼した現場=2017年5月、北九州市小倉北区

2026年10月05日 11時57分


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