交番襲撃、元自衛官また黙秘=弁護側、強殺否定し心神耗弱主張―富山地裁差し戻し審



富山市で2018年、交番を襲撃して警察官を刺殺し、奪った拳銃で小学校の警備員を射殺したとして、強盗殺人などの罪に問われた元自衛官、島津慧大被告(30)の差し戻し裁判員裁判初公判が5日、富山地裁(結城真一郎裁判長)であった。冒頭で改めて人定質問や罪状認否が行われたが、被告は再び黙秘した。捜査段階の途中から一貫して黙秘していた。

強盗殺人罪が成立するかどうかや、責任能力の程度などを踏まえた量刑が争点。11月16日に結審し、判決は12月8日。

弁護側は罪状認否で、これまでと同様、自分より強い相手と戦う目的だったとして、強盗殺人罪の成立を否定。責任能力についても、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」の影響により襲撃以外の選択肢は困難だったとし、心神耗弱を主張した。

検察側は冒頭陳述で、アルバイト先の店で傷害事件を起こして出た後、社会への不満と敵意から自暴自棄になったと指摘。拳銃を奪い警察官を次々と殺害することを計画し、精神障害の影響は限定的だと改めて述べた。

〔写真説明〕富山地裁に入る富山交番襲撃事件の島津慧大被告を乗せたとみられる車両=2021年3月、富山市

2026年10月05日 11時46分


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