地球外生命探査に期待、新技術=アミノ酸「左右」型AI識別―大阪大など



大阪大産業科学研究所や米航空宇宙局(NASA)などの研究グループが、生命の起源を探る上で重要となるアミノ酸が左型か右型かを、人工知能(AI)を使って識別することに成功したと発表した。宇宙探査機に搭載可能な小型化も視野に入れており、地球外生命探査への実用化が期待される。研究成果が13日までに国際科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

生命を構成する分子には左手と右手のように鏡に映したような形をしながら重ねることができない左型と右型があり、タンパク質を構成するアミノ酸も同様だ。こうした性質は「キラリティー」と呼ばれ、今年のノーベル化学賞受賞が決まった東京理科大の※合憲三(※石ヘンに夾)名誉教授がその謎の解明に取り組んできた。

研究グループは、実験容器内の水中で、原子レベルの微細な金電極を約0.5ナノメートル(ナノは10億分の1)間隔で配列し、0.1ボルトの電圧をかけ、電極間をアミノ酸分子1個が通過する際に生じる微弱な電流波形を測定した。左右型でわずかに波形が異なり、AIを使った分析でアミノ酸19種の左右型を識別できた。

通常の化学反応は左右均等に生成されるが、地球上のアミノ酸分子は左型の量が多く、地球外生命の存在を探す手掛かりになるという。ただ、実際の隕石(いんせき)にはさまざまな物質が混在しさらなる研究が必要という。

〔写真説明〕アミノ酸の「左右」の型を識別する新技術の研究成果について説明する大阪大の谷口正輝教授=13日午後、大阪市北区

2026年10月13日 18時01分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース