
サッカー日本代表が初優勝を目指すワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会は、6月11日に開幕する。日本代表の森保一監督(57)はこのほど、東京都足立区の境川部屋を訪れ、初めて大相撲の稽古を見学。同じ長崎県出身で元小結両国の境川親方(63)と対談し、ちゃんこも囲んだ。厳しい勝負の世界に身を置く2人に指導論を語ってもらうとともに、W杯へ向けたエールや意気込みなどを聞いた。
◇「監督は我慢強い」
―森保監督とサッカー少年でもあった境川親方は、長崎市南部に位置する近くの港町で育った。
境川
ずっと応援していた。監督が現役の頃からね。普段はごろんと横になってテレビを見るけど、監督が出ていると座って見る。寝転んで見よったら失礼だから。
森保
親方のことを(深く)知っているわけではないけど、両国さんという方は長崎出身ということで相撲は見ていた。
―森保ジャパンは、3月の英国遠征でイングランドに勝利。昨年にはブラジルを撃破するなどの強さを見せている。
境川
すごいこと。今までは外国の監督ばかりだったけど、日本人の監督もここまでできると、日本人の指導者はすごく自信を持っていいのでは。森保監督になってから成績がすごく安定しているわけだから。
森保
まだまだ足りないとは思うが、日本人の指導者が自信を持って、俺たちもできるって思ってもらえること。その思いを持ってやっているので、すごくうれしい。
境川
監督の能力、統率力も含めての指導力。日本人だから直接伝えやすいんじゃないのかな。
森保
それは大きい。細かいニュアンスを直接伝えられるのは、本当に自分のメリットだと思う。
境川
これだけ日本人が海外で活躍していると、気後れしないね。
森保
そこは日本サッカーの成長で、世界の競争の中で選手が勝っているので、そこが大きい。
境川
監督が我慢強いから、選手も我慢強いんじゃないかな。
森保
うれしいです。思い通りにいかないこともいっぱいあるので、我慢強く、最後まで粘り強く戦い抜くということは選手にいつも伝えている。
境川
監督は穏やかで紳士的だけど、腹の中では「何くそ」というのは絶対あると思う。だから自分を抑えることも、我慢することもできる。自分に厳しいから。神様が(日本代表監督に)選んだ人間だよ。
【時事通信社】
〔写真説明〕対談する森保一監督(右)と境川親方=4月16日、東京都足立区
〔写真説明〕境川親方と対談する森保一監督=4月16日、東京都足立区
2026年05月12日 07時18分