
開始4分、最初のチャンスだった。日本は中村の折り返しを、鎌田が決めた。中村が「大事になる」とポイントに挙げていた早い時間帯の先制点を理想通りに奪った。
監督交代で揺れるチュニジアは、攻守にもろさがあった。日本は逃さず、持ち前の連動したプレスで襲った。気温は30度を下回り、懸念された暑さが和らいだことも後押し。「オランダとの差を感じたし、プレスバック(守備に戻ること)も体力がある状態でできた」と中村。ボール回収にも迫力が増した。
前半31分に上田のパンチ力ある一発で加点すると、後半24分にとどめを刺した。最終ラインからパス2本で、空いたスペースを攻略。最後に冷静に流し込んだ伊東は、「相手がどうやってくるのか、分からない中で柔軟に対応できた」。
過去7大会で1度しか勝っていない第2戦は、「鬼門」だった。前回のW杯カタール大会では、ドイツを破りながらコスタリカに痛恨の敗戦。歴戦の長友を中心にオランダ戦の直後から備えた。森保監督は「経験のある選手たちが、チーム全体に伝えてくれるのはわれわれの強み」と誇った。
W杯で過去最多を更新する4ゴール。オランダから手にした勝ち点1の価値を生かす圧勝で、1次リーグ突破の「安全圏」とされる勝ち点4に到達した。「チーム一丸となって戦った結果。僕たちは優勝しか狙っていない」と新主将の板倉。弱さと向き合い、克服できるのが本物の強さ。「最高の景色」へ向かう歩みに弾みをつけた。
【時事通信社】
〔写真説明〕前半、指示を出す森保監督=20日、メキシコ・モンテレイ
〔写真説明〕チュニジアに勝ち、喜ぶ日本の選手=20日、メキシコ・モンテレイ
〔写真説明〕チュニジアに勝ち、歓声に応える板倉(右端)ら日本の選手=20日、メキシコ・モンテレイ
2026年06月21日 22時26分