
シーズン移行に向けた議論で、降雪地域のクラブは慎重な姿勢を示していた。冬季の試合開催は困難で、12月中旬から約2カ月間、リーグ中断期間を設けた。野々村芳和チェアマンは「プレーする期間が(従来と)変わらない以上、今までより大変になるという季節的な要因はない」と言い切る。
野々村チェアマンは札幌で選手としてプレーし、2013年から9年間、社長も務めた。「30年前から降雪地域のサッカー環境が全然良くならないとずっと思っていた。(移行は)変えるきっかけになる」と利点を強調する。
Jリーグは融雪システム設置などのため、降雪地域クラブに総額50億円の支援を決めた。「降雪地域から環境を良くするために投資をしていく」。この輪をさらに広げ、「今度は暑熱対策のために、全国にいろいろな投資ができていく。そうならないといけない」と先を展望する。
誕生から30年以上がたったJリーグ。「環境のレベルを上げることで、より高いパフォーマンスができるようになる。ビジネス的に成長すると、いい選手を獲得しやすくなる」。競技レベルがさらに向上し、「Jリーグでプレーしていても、もっと上へのチャレンジができると、みんなが分かりやすく思えるようなリーグに変わっていく」と、有望な若手選手を引き留める効果も生まれるとみる。
シーズン移行が、日本サッカーの成長を加速させる契機となるのか。「日本のポテンシャルからしたら、世界の5大リーグの中に日本が入っていくくらいになるように」。将来も発展が続くことを願っている。
【時事通信社】
〔写真説明〕開幕前のイベントで、あいさつする野々村芳和チェアマン=3日、東京都港区
2026年08月05日 07時04分