
決勝の重圧はあったはずだが、張本美は一歩も引かなかった。陳幸同が得意とする高速ラリーに正面から応じ、お株を奪うように鋭いバックハンドドライブを何度も打ち込んだ。「うれし過ぎて飛び跳ねちゃった」。勝敗が決すると、18歳は無邪気に感情を表現した。
ヤマ場となった準決勝も、目の覚めるような打ち合いを演じた。王芸迪には直近で4連敗中と苦手意識があったが、「気持ちの面で波が出なかった」。このところ磨いてきたフォアハンドも要所で光った。
チャンピオンズは3月の重慶大会で頂点に立ったが、自国開催での歓喜はまた違う味わいがある。昨年大会で兄の智和が優勝した姿に、「やっぱり格好いいな」と触発された。今度は自身が続いて「これ以上の幸せはない」と感慨深げだった。
中国勢に連勝したことには大きな価値があるが、今大会は世界ランキングの1、2位が不在だったとあって慢心はない。「これを続けることに意味がある」。さらなる成長を誓った。
【時事通信社】
〔写真説明〕女子シングルス決勝でプレーする張本美和=9日、横浜BUNTAI
2026年08月09日 21時00分