
1回戦で実現した大会屈指の好カード。満員の球場で、昨春の選抜大会覇者の横浜が、夏の連覇を目指した沖縄尚学に快勝した。主役はエースの存在感を十分に示した横浜の織田。「うまくいかない部分もあったが、しっかりと配球を組み立てられた」。試合後、相手エースの末吉と健闘をたたえ合った。
力みもあり、九回2死で降板するまで5四死球。何度もピンチを背負ったが、冷静だった。七回1死三塁の場面では、縦の変化球とこん身の直球で連続三振。スライダーとフォークがさえ、12奪三振でねじ伏せた。「どこで変化球を使うか、捕手の脇山と話し合いながら投げたのが三振につながった」。投球の合間で笑顔も目立った。
昨夏は準々決勝で延長戦の末に惜敗し、今春の選抜は初戦で敗れた。苦い経験もしながら大舞台のマウンドを重ね、「良い意味で余裕が出てきた」と精神面の変化を口にする。試合前には脇山に「俺が勝たせたい」と宣言。エースの自覚十分に勝利へ導いた。
最終学年で臨む夏は「このチームを最後の最後まで勝たせる」。目標達成に向け、まず一歩を踏み出した。
【時事通信社】
〔写真説明〕9回裏沖縄尚学2死、小林鉄(奥)にマウンドを託し、笑顔を見せる横浜先発の織田=10日、甲子園
〔写真説明〕試合終了後、沖縄尚学の末吉(右)と言葉を交わす横浜の織田=10日、甲子園
2026年08月10日 19時36分