張本勲さん、厳しくも温かい視線=「イチローは『革命』起こした」



プロ野球歴代最多の通算3085安打を誇る張本勲さんが9日、86歳でこの世を去った。辛口な解説やコメントで知られた「ご意見番」は、選手や球界に厳しくも温かい視線を向け続けた。

2013年夏。日米通算4000安打達成に迫っていたイチローさん(当時米大リーグ・ヤンキース)について、張本さんが熱を込めて語った。

初めてイチローさんの打撃を見たのは、オリックスで駆け出しの頃。「われわれは練習で10本中8本を真芯に当てるが、彼は10本とも当てる」。神様とも称された川上哲治さん(元巨人)を引き合いに出し、「それを上回るような打撃だった」と当時の衝撃を振り返った。

細身の左打者は1994年、プロ野球史上初のシーズン200安打を達成。同年から7年連続で首位打者に輝き、大リーグへと巣立った。

メジャーでも打撃技術や俊足を武器にブレーク。体格やパワーで勝る選手が居並ぶ中で、野手の間を抜き、内野安打も交えて出塁を重ねる姿を、張本さんは「米国に行って野球に打撃の革命を起こした」と称賛した。

米球界やメディアには、日米の成績を合算した数字の価値を疑問視する声もある。張本さんは「異国で安打を重ねるには精神力、技術、自己管理の三つが一致しないといけない。正当に評価してあげないと」と反論した。

大谷翔平(現ドジャース)の投打二刀流には当初、「プロは甘くない」と否定的だった。日本ハムで実績を残し、大リーグでも最優秀選手(MVP)に輝くなど投打で活躍する姿には「こんな選手はいない」と脱帽していた。

【時事通信社】 〔写真説明〕イチローさんの日米通算4000安打についてインタビューに答える張本勲さん=2013年8月、東京都千代田区

2026年09月11日 14時33分


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