
馬術の日本勢で92年ぶりのメダルを獲得し、「初老ジャパン」として大きな注目を集めたパリ五輪から2年。総合馬術団体の日本は、愛知・名古屋アジア大会で2大会ぶりの優勝を逃し、2位だった。五輪でも活躍した戸本一真(日本中央競馬会)は「勝たないといけない試合。思ったよりも他国が強かった」と、2028年ロサンゼルス五輪へ危機感を示した。
戸本、大岩義明(nittoh)、田中利幸(乗馬ククレイン)のメダリストに30歳の村田諒(日本中央競馬会)を加えた4人で挑んだ。馬場と障害を終え、総合首位で迎えた最後の耐久。戸本と大岩は好走したが、田中と村田は振るわず、タイに逆転を許した。
それぞれがパリ五輪とは異なる馬とコンビを組んでおり、実戦経験が浅いことが敗因の一つ。戸本は「準備してきたつもりだが、馬の状態が整っていなかった」。
環境も変化している。有力選手は欧州で活動するが、パリ後に戸本は所属先の方針で帰国。後進の育成に軸を置きつつ、競技に取り組む。国内では大きな大会が開催されず、「五輪を目指すのが難しい状況」と戸本。村田は「技術の未熟さを痛感した。悔しさを忘れずに精進していく」と誓った。
ロサンゼルスは、1932年五輪で「バロン(男爵)西」こと西竹一が障害飛越で金メダルに輝いた地。初老ジャパンは昨年、西が太平洋戦争末期の45年に戦死した硫黄島を訪れた。チーム最年長の50歳、大岩は「自分たちも金メダルを目指すと誓ってきた。できることをすべてやって臨みたい」と覚悟を示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕総合馬術団体で銀メダルを獲得した(左から)村田諒、大岩義明、田中利幸、戸本一真=23日、東京・馬事公苑
〔写真説明〕総合馬術の耐久に臨む戸本一真=23日、東京・馬事公苑
〔写真説明〕総合馬術の耐久に臨む大岩義明=23日、東京・馬事公苑
2026年09月30日 07時04分