
年始から佐藤の周囲は騒がしかった。将来的な米大リーグ移籍を巡り、球団との契約交渉が長期化。ようやく契約合意した後、キャンプイン前日の記者会見で「目標は連覇。守りに入ることなく、打撃も守備も走塁ももっと攻めて、いいプレーをしたい」と決意を新たにした。その言葉通り、どっしりと4番の役割を果たした。
「無駄のないスイング」でミート力を向上させ、開幕から高打率を維持。どのコースの球にも対応できる技が光った。本塁打のペースも落とさず、8月21日には2年連続となる30号をクリア。「ある程度、いい成績を残せている」と納得する。
打撃だけでなく、行動でもチームを鼓舞した。7月18日の広島戦。前川が死球を受けて骨折した翌日で、今度は自身の胸元をかすめる危ない一球があり、珍しく怒りの表情を見せた。「チームの意思を代弁するのも必要だった」と振り返る。年々、仲間を引っ張りたい気持ちが強まっていると言う主砲。まさに大黒柱の働きで連覇へ導いた。
【時事通信社】
〔写真説明〕3回、勝ち越し3ランを放つ阪神の佐藤=3日、マツダスタジアム
〔写真説明〕セ・リーグ優勝を果たし、祝勝会を楽しむ阪神の佐藤(手前左)ら=3日、広島県内
2026年10月03日 23時48分