藤波朱理、パワー強化急務=連勝止まり、ロスへ「一から」―レスリング女子



レスリングで階級を上げて五輪連覇を果たした日本勢は過去にいない。偉業を目指す女子57キロ級の藤波朱理(レスター)は、道のりの険しさを痛感しただろう。愛知・名古屋アジア大会準決勝でフォール負けし、中学2年から続いた公式戦の連勝が155で止まった。2年後のロサンゼルス五輪へ向け、「自分を一から見直す」。屈辱を糧にすることを誓う。

53キロ級を制したパリ五輪後に転級し、厳しいトレーニングを積んできた。成果を示そうと最初のシニア国際大会に挑んだが、フィジカル面を担当する永友憲治トレーナーが「発展途上」と言う通り、海外のつわものはパワーが違った。

準決勝で昨年の世界選手権2位のソン・イルシム(北朝鮮)と組んだ瞬間、力強さを感じたという。腕を取られてタックルに入れず、力ずくで押されて失点を重ねた。最後は両肩をつけられ「負けるべくして負けた」と藤波。ソンが決勝で中国選手に2―7で敗れたこともショックだろう。

永友さんによると、持ち味のスピードを生かそうと瞬発系のメニューを多く行ってきた。指導する父の俊一さんは「フィジカルがないと駄目だと思った」と、今後は筋力強化に軸足を置く。以前は試合数を絞っていたが、できる限り国際試合に出て経験を積むという。

今月24日開幕の世界選手権(アスタナ)は以前からの方針通り欠場。ロス五輪選考レースのスタートとなる12月の全日本選手権では、昨年の同大会で苦しめられた徳原姫花(自衛隊)ら国内のライバルも弱点を突いてくるだろう。「絶対に強くなる」と語る22歳の真価が問われている。

【時事通信社】 〔写真説明〕アジア大会レスリング女子57キロ級準決勝、北朝鮮選手に攻められる藤波朱理(上)=3日、愛知・名古屋市稲永スポーツセンター

2026年10月10日 07時14分


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