
今季初のリーグ戦出場は、思わぬ形で回ってきた。柏の戸嶋は、前半18分に負傷した馬場に代わってピッチへ。「こういった時のために準備してきたという思いがあった」。神戸との首位攻防戦で、勝利の立役者と言える活躍を見せた。
ロドリゲス監督は、本職のボランチではなく3バックの右で起用した。プロ生活ではほとんど経験がないというが、練習では準備を重ねていたと明かす。最初に訪れた1対1の場面で、スライディングで相手を封じると勢いに乗った。
気迫十分のボール奪取に、ボランチの経験も生かした冷静な位置取りと配球でテンポをもたらした。後半には貴重な2点目をアシスト。「自分がやるべきことは、チームのためにプレーするだけ」。同じボランチの熊坂が長期離脱したことで巡ってきたチャンスで、頼もしい存在感を示した。
今季はACLEも戦う厳しいシーズン。どの大会も総合力が問われ、戸嶋が示した姿勢はほかの選手の手本ともなったはず。「どのポジションでもできるのが、これからの良さになればいい」。31歳での新たな自分との出会いにほほえんだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕後半、競り合う柏の戸嶋(右)と神戸の岩本=9日、千葉・三協フロンテア柏スタジアム
2026年10月09日 22時48分