
緊迫した投手戦となった大事な初戦。決着をつけたのは、DeNAの度会だった。1―1の九回に値千金の決勝ソロ。「とても幸せな気持ちです」。笑顔がトレードマークの24歳は、いつもより真剣な表情で喜びを表現した。
終盤まで巨人の井上を攻略できずにいたDeNA打線。度会もそのうちの一人だった。そんな後輩の姿を見ていた戸柱から、試合中に声を掛けられたという。「隆輝は考えてもできるタイプじゃない。笑顔で自分らしく本能でいってこい」。九回1死、その言葉を胸に「挑戦者の気持ち」で打席へ。マルティネスの高めの直球を振り抜き、右中間席に運んだ。
プロ3年目にして、初めてクライマックスシリーズにスタメン出場。それでも「準備の段階からシーズンと同じ入り方ができた」。いつものように全体練習が始まる前に鈴木打撃戦術・育成コーチから指導を受けてトレーニングをこなし、平常心で試合に臨めた。
2年前、チームはリーグ3位からの「下克上」で日本一に。その再現を狙う今年、まずは第一関門の突破まであと1勝とした。度会は勝利の余韻に浸ることなく、「まだ試合が続くので、僕もチームに貢献できるように全力プレーで頑張りたい」。2戦目以降をにらみ、気合を入れ直した。
【時事通信社】
〔写真説明〕9回、勝ち越しのソロ本塁打を放つDeNAの度会=10日、東京ドーム
2026年10月10日 19時03分