
2―2で迎えた延長十回。この日、当たりのなかった1番カナリオが打席に入った。日本ハムの細野の初球を振り抜くと、打球は左翼スタンドへ。西口監督は「よかった。それまで打てていなくて、タイミングも合っていないような感じだったけど、よく一振りで決めてくれた」。劇的なサヨナラ本塁打に、珍しく声を上ずらせた。
粗削りなドミニカ共和国出身の26歳。スイングの際に右膝が折れて体が開く悪癖があり、立花打撃コーチと連日のように矯正のためのトス打撃に取り組んでいる。ノックバットを手にした西口監督から助言を受けるのも、おなじみの光景。「みんな自分に敬意を持って接してくれている」とカナリオは言う。
CS開幕前日の記者会見で、西口監督がファーストステージのキーマンとして挙げたのはカナリオだった。「信頼してくれてうれしい」。指揮官やコーチの恩に報いるような一振りで、2018年から続いていた西武のCSでの連敗は9でストップ。そして、ファイナルステージへ大きく前進した。
【時事通信社】
〔写真説明〕延長10回、サヨナラのソロ本塁打を放つ西武のカナリオ=10日、ベルーナドーム
2026年10月10日 19時46分