異例の2種目で挑戦=田南部魁星、五輪銅の父に憧れ―世界レスリング



【アスタナ時事】カザフスタンのアスタナで行われているレスリングの世界選手権で、男子の田南部魁星(ミキハウス)がグレコローマンスタイル63キロ級とフリースタイル65キロ級に出場する。2種目に出た日本勢は1973年の秋山安成の例はあるが、極めて異例。シニアで初の世界舞台に挑む24歳は「ベルトを二つ取れるように」と力強く話す。

2004年アテネ五輪フリースタイル55キロ級銅メダルの父、力さんに憧れ、幼少期に競技を始めた。年齢が上がれば一方の種目に絞るのが通例。田南部は「人と違うことがやりたい」との思いで両立してきた。アジア選手権は昨年に本職のフリーで優勝し、今年はグレコで3位。確かな実力を持っている。

国内選考で両種目とも敗れて代表入りを逃したものの、いずれも1番手が辞退。28年ロサンゼルス五輪へ向けた成長の糧とするため、迷わず挑戦を決めた。

所属先の先輩で、24年パリ五輪金の2人も期待を寄せる。樋口黎は「両種目に通用する差しができて大胆に攻められる」。文田健一郎は「レスリングIQが高く、いろいろなタイプの選手に自分を当てはめられる」と器用さを評価した。

26日からのグレコで決勝に進めば、中1日でフリーに臨むことになる。厳しい日程だが、国内大会で同様の経験があり不安はない様子。田南部は「他にやる人がいないので特別感がある」と気持ちを高ぶらせた。

【時事通信社】 〔写真説明〕全日本レスリング男子グレコローマンスタイル63キロ級決勝、ポイントを奪う田南部魁星(上)=2025年12月、東京・駒沢体育館 〔写真説明〕ポーズを取るレスリング男子の田南部魁星=21日、羽田空港

2026年10月26日 07時09分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース