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「那覇の台所」新たに=人気の「持ち上げ」継続―牧志新公設市場オープン・沖縄



那覇市の中心部で市民の「台所」として親しまれ、観光客からの人気も集めた「第一牧志公設市場」が、老朽化に伴う建て替え工事を経て19日、新市場として営業を始めた。旧市場にあった75店に加え、新たに9店が開業。沖縄県の県魚となっている「グルクン」をはじめ、新鮮な魚介類や野菜を求め、多くの客が詰め掛けた。

公設市場は戦後の闇市が前身。1950年に開業し、72年に旧市場が完成した。建物の老朽化に伴う建て替えのため、2019年6月に閉鎖し、入っていた店は近くの仮設市場に移った。新市場は昨年完成予定だったが、軟弱地盤改良のための工事が遅れたことなどから、開業が延期されていた。

新市場は地上3階建てで、延べ床面積は4981平方メートル。1階には精肉や鮮魚、野菜店などが、2階は飲食店が軒を連ね、中央には吹き抜けも設けた。旧市場で観光客に人気だった1階で買った鮮魚などの食材を2階の食堂で調理してもらう「持ち上げ」も引き継がれた。

3階には新たに「多目的室」と「調理体験室」を設置した。市場内外で買った県産食材を使った観光客向けの料理教室が開かれる予定で、コロナ禍で観光業が打撃を受ける中、市は周辺の商店街も含めた一帯のにぎわい回復につなげたい考えだ。

那覇市から訪れた又吉優子さん(55)は「スーパーで買えない新鮮な魚が買える。これからも使い続けたい」と話した。お彼岸用の食材を買いに来たという女性(84)は「新しい市場は上等で良い気持ち。毎日来たい」と笑顔を見せた。

市場で鮮魚点を営む新垣スミ子さん(78)は「コロナも落ち着き、市場もきれいになったので観光客も地元の人も増えると思う」と期待を示した。

旧市場は、店と客が話し合って値段を交渉する「相対売り」など、「ゆんたく(おしゃべり)」も売りの一つだった。この日行われた完成式典で知念覚市長は「食を中心とした沖縄独自の生活文化が体験できる活気ある『まちぐゎー』(商店街)にしたい」と話した。

【時事通信社】 〔写真説明〕第一牧志公設市場オープンのテープカット=19日、那覇市 〔写真説明〕多くの客が詰め掛けた第一牧志公設市場=19日、那覇市 〔写真説明〕第一牧志公設市場の鮮魚売り場=19日、那覇市

2023年03月19日 14時24分


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