凶器、現場で見つからず=中3生宅から刃物押収―千葉84歳刺殺・県警



千葉市若葉区の路上で同区の無職高橋八生さん(84)が刃物で刺され殺害された事件で、現場から凶器とみられる刃物が見つかっていなかったことが13日、捜査関係者への取材で分かった。千葉県警は殺人容疑で逮捕した同市の中学3年の男子生徒(15)宅を家宅捜索し、刃物を押収したという。

県警は同日、男子生徒を送検。高橋さんと面識はなく、調べに「誰でもいいから殺してやろうと思った」という趣旨の話をしており、県警は無差別に襲撃したとみて動機などを調べている。

事件は11日夕発生。同日午後5時10分ごろ、同区若松町の路上で倒れている高橋さんを通行人が見つけ、110番した。高橋さんは背中に刺し傷があり、搬送先の病院で死亡が確認された。

捜査関係者によると、高橋さんの周辺に血だまりができていたが、警察官が駆け付けた際、現場に凶器とみられる刃物はなかったという。

現場は千葉都市モノレール桜木駅から北に約300メートルの住宅街で、捜査関係者によると、付近の防犯カメラに私服を着た男子生徒とみられる人物が映っていた。高橋さんを襲撃する様子は映っていなかったが、午後5時3分に現場方向に向かい、同7分に逆方向に移動する様子が確認された。

県警は男子生徒を自宅から任意同行し、12日午後、高橋さんに対する殺人容疑で逮捕。男子生徒宅の家宅捜索で刃物を押収したという。

男子生徒の逮捕容疑は11日午後5時すぎ、若葉区若松町の路上で、刃物のような物で高橋さんの背中を突き刺し、殺害した疑い。調べに対し、「間違いないです」と容疑を認めているという。

【時事通信社】 〔写真説明〕送検のため千葉県警千葉東署を出る中学3年の男子生徒を乗せた車両=13日午前、千葉市若葉区

2025年05月13日 13時30分


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