【ワシントン時事】トランプ米大統領は27日、南部フロリダ州で演説し、半導体や医薬品、鉄鋼などに近く関税を課すと表明した。「関税を支払いたくなければ、米国内に工場を建てるしかない」と話し、生産拠点の米国内回帰を促す考えを示した。導入を主張する全輸入品への一律関税との関係や、税率といった詳細には触れなかった。
トランプ氏は、巨額の補助金を使い、半導体製造企業の誘致を進めたバイデン前政権を批判。「(企業は)自分たちの資金で工場を建てる。お金を与えるべきではない」と述べた。また、鉄鋼、アルミニウム、銅など「軍事に必要な物にも関税を課す」と説明した。
第1次政権では、安全保障上の脅威を理由に外国製の鉄鋼とアルミニウムに追加関税を発動。各国・地域と貿易摩擦を引き起こした。
【時事通信社】
〔写真説明〕27日、フロリダ州ドラルで演説するトランプ米大統領(AFP時事)
2025年01月28日 17時49分