日本相撲協会は29日午前、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大関豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の横綱昇進を満場一致で決めた。2021年名古屋場所後に昇進した照ノ富士(現親方)に続く74人目の横綱が誕生。
理事会後、相撲協会の使者として理事の境川親方(元小結両国)と大鳴戸親方(元大関出島)が東京都台東区の立浪部屋に赴き、豊昇龍と師匠の立浪親方(元小結旭豊)に昇進を伝達。豊昇龍は「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃(きはくいっせん)の精神で精進致します」と口上を述べた。
モンゴル出身としては朝青龍、白鵬らに続いて6人目となる。元朝青龍のおいの豊昇龍は、昨年11月の九州場所は13勝2敗で優勝次点。綱とりに挑んだ先の初場所は12勝で並んだ王鵬、金峰山との優勝決定ともえ戦を制し、大関に昇進してから初めて賜杯を抱いた。
初場所中に一人横綱の照ノ富士が引退。32年ぶりとなる横綱空位の危機は避けられた。
【時事通信社】
〔写真説明〕横綱昇進が決まり、笑顔を見せる豊昇龍(前列左から2人目)=29日、東京都台東区
〔写真説明〕横綱昇進の伝達式で口上を述べる豊昇龍(中央)。左は師匠の立浪親方=29日、東京都台東区
2025年01月29日 12時10分