カナダ・メキシコが報復措置=米関税に、首脳会談で対応協議



【ワシントン、サンパウロ時事】カナダのトルドー首相とメキシコのシェインバウム大統領は1日、米国の関税引き上げに対し、報復措置を実施する考えを明らかにした。両首脳はまた、同日会談し、対応を協議する。

トルドー氏は記者会見し、米国の関税引き上げは「カナダ国民に打撃を与えるだけでなく、米国民に実際に影響をもたらす」と強調。米国からの輸入品に対し、25%の関税を課すと発表した。ワインや果物、スポーツ用品など幅広い品目が対象になるという。

シェインバウム氏も、Xへの投稿で、関税や非関税の措置を盛り込んだ対抗策の実施を指示すると表明。米国が関税発動の理由として合成麻薬フェンタニルの流入を挙げていることに関し「過去4カ月間に2000万回分のフェンタニルを含めて40トン以上の薬物を押収、1万人以上を逮捕した」と説明した。

シェインバウム氏は米国に対して「メキシコは対立を望まない」との立場を強調。両国の公衆衛生や安全保障の担当者による「作業部会の設置を提案する」と呼び掛けた。トルドー氏もトランプ米大統領との会談を望んでいると語った。

【時事通信社】

2025年02月02日 12時21分

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