大の里、75人目の横綱に=28日に正式決定―大相撲



日本相撲協会審判部は25日、大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を遂げた東大関大の里(24)=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=の横綱昇進を諮る臨時理事会の開催を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、了承された。昇進が決定的となった。

理事長は26日の横綱審議委員会(横審=大島理森委員長)に諮問。推薦を受けた上で28日の名古屋場所(7月13日初日)番付編成会議と理事会で正式に決まる。横審の内規では横綱推薦の基準を「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績」と定めており、設置された1950年以降、2連覇した大関が推薦されなかった例はない。

日体大出身の大の里は初土俵から所要13場所での昇進で、年6場所制となった58年以降初土俵の力士では、日大出身で21場所の輪島を抜いて最速。学生相撲出身は輪島以来2人目。稀勢の里(現二所ノ関親方)が2019年初場所中に引退してから不在だった日本出身横綱が生まれる。

新横綱の誕生は、今年初場所後の豊昇龍に続き75人目。石川県出身では73年夏場所後の輪島以来3人目。名古屋場所からは、21年秋場所で番付に白鵬と照ノ富士が並んで以来の2横綱となる。

【時事通信社】 〔写真説明〕大相撲夏場所で大関大の里が2場所連続4度目の優勝を遂げ、日本相撲協会の八角理事長から賜杯を受け取った。昇進を諮る臨時理事会の開催が了承され、「横綱大の里」の誕生が決定的となった=25日、東京・両国国技館 〔写真説明〕大相撲夏場所で優勝し、師匠の二所ノ関親方(右)に水をつけてもらう大の里=25日、茨城県つくば市 〔写真説明〕優勝パレードで歓声に応える大の里(右)=25日、東京・両国国技館 〔写真説明〕大相撲夏場所で優勝し、タイを手にする大の里(前列中央)。同右は二所ノ関親方=25日、茨城県つくば市

2025年05月25日 20時55分


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