最低賃金、目安決定持ち越し=大幅引き上げへ調整難航―厚労省審議会



中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)は29日、2025年度の最低賃金引き上げ額の目安を決める小委員会の第4回会合を開き、目安額の取りまとめに向け議論した。ただ、全国平均で時給1055円の現行水準からの大幅引き上げを求める労働者側と、中小零細企業への影響を懸念する使用者側との意見の隔たりは大きく、調整は難航。第5回会合を追加開催することを決め、決着を持ち越した。

労働者側は、コメなどの物価高騰や、25年春闘の平均賃上げ率が5.25%だったとの連合の集計結果などを踏まえ、前年の引き上げ額である51円を超える大幅改定をすべきだと主張。使用者側は引き上げの方向では一致しているが、中小零細企業への配慮が必要だと訴えている。

【時事通信社】

2025年07月30日 07時44分

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