自民党の梶山弘志国対委員長は10日、立憲民主党の笠浩史国対委員長と国会内で会談した。梶山氏は20日にも臨時国会を召集し、冒頭に首相指名選挙を行う日程を提案。笠氏は衆院議院運営委員会の筆頭理事間で協議に入りたいと応じた。この後、両党の参院国対委員長も会談し、20日を軸に調整を進めることを確認した。
梶山氏は会談で、自民総裁選や公明党との連立協議の影響で国会召集が遅れ、「迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝。笠氏は「遺憾だ」と語った。与野党は衆参両院議運委の理事会を15日にも開催し、日程を協議する方向だ。
公明が連立政権からの離脱を決め、高市早苗自民総裁の新首相選出は見通せない。それでも自民が国会召集を急ぐのは、今月下旬に外交日程が続くためだ。
26日からマレーシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が開かれ、28日には日米首脳会談を調整。31日からは韓国でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が控えており、遅くとも24日までには新政権を発足させる必要がある。
【時事通信社】
〔写真説明〕国対委員長会談に臨む自民党の梶山弘志氏(中央左)と立憲民主党の笠浩史氏(同右)=10日午後、国会内
2025年10月10日 20時42分