
任期満了に伴う宮城県知事選は26日投開票され、無所属で現職の村井嘉浩氏(65)が、元自民党参院議員の和田政宗氏(51)ら無所属新人4人を破り、6選を果たした。投票率は46.50%で、前回の56.29%を下回った。
前全国知事会長で、自民、日本維新の会、公明各党の県議の支援を受けた村井氏は、5期20年の実績をアピール。人口減少を見据え、生成AI(人工知能)を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進による生産性向上や企業誘致などを訴え、追い上げる和田氏を振り切った。
和田氏は、現職が水道事業で進めた運営権の民間への売却見直しなどを主張。参政党と政策覚書を交わし、神谷宗幣代表らが応援に入るなど実質的な支援を受けて村井氏を猛追したが、及ばなかった。前県議の遊佐美由紀氏は立憲民主、共産両党の県議の支援を受けたが支持に広がりを欠いた。
◇宮城県知事選当選者略歴
村井
嘉浩氏(むらい・よしひろ)防大理工卒。陸上自衛隊、宮城県議を経て05年10月宮城県知事に初当選。65歳。大阪府出身。当選6回。
【時事通信社】
〔写真説明〕村井嘉浩氏
宮城県知事選当選者
2025年10月27日 01時02分