
【クアラルンプール時事】高市早苗首相は25日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、政府専用機でマレーシアを訪れる。26日にASEANとの首脳会議に出席。アジア太平洋地域で覇権主義的行動を強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や自由貿易の重要性を訴える。
首相にとって就任後初の外国訪問で、本格的な外交デビューの場となる。日本出発に先立ち、羽田空港で記者団に「ASEANはインド洋と太平洋の結節点、世界の成長センターで、日本が主導するFOIPの要だ」と強調。その上で「ASEAN首脳との信頼関係を深め、大きな成果を挙げたい。世界の真ん中で咲き誇る日本外交をしっかりと進めていく」と意欲を示した。
首相は24日の所信表明演説で、FOIPを「外交の柱として力強く推進し、時代に合わせて進化させていく」と宣言。中国の動向を視野に今後、基本的価値を共有する東南アジアの同志国との連携を深めたい考えだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、政府専用機でマレーシアへ出発する高市早苗首相(右)=25日午後、東京・羽田空港
2025年10月25日 16時07分