東京株、初の5万1000円台=半導体関連急伸、過熱感も



29日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1088円47銭高の5万1307円65銭と大幅に上昇して終わった。好業績を発表した半導体関連企業の株に買いが集中。日経平均は初めて5万1000円台になった。ただ、最近の急上昇による過熱感から売られる銘柄が多く、東証株価指数(TOPIX)は7.63ポイント安の3278.24と下落した。

半導体検査装置メーカーのアドバンテストが28日、2026年3月期の通期業績予想を上方修正。これを受け、29日の取引で同社株に買い注文が集中し、株価は22%高と急上昇、1銘柄だけで日経平均を1077円押し上げた。

もっとも、日本株全体は最近の株高を受けた利益確定の売りが優勢となり、プライム銘柄の86%は値下がりして終わった。市場では「支え役となっているごく少数の銘柄に『買い疲れ感』が出ると日経平均も一気に下落する可能性があり、注意は必要だ」(大手証券)との声が聞かれた。

【時事通信社】 〔写真説明〕史上初の5万1000円台で取引を終えた日経平均株価の終値を示すモニター=29日午後、東京都中央区

2025年10月29日 18時05分


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