日米首脳、同盟深化を確認=対面で初会談―高市首相「黄金時代つくりたい」



高市早苗首相と来日中のトランプ米大統領は28日午前、対面での初会談を東京・元赤坂の迎賓館で行った。東アジアの安全保障環境悪化を踏まえ、日米同盟を引き続き深化させる方針で一致。首相は「同盟の新たな黄金時代を共につくり上げたい」と提起し、トランプ氏は「日本は最も重要な同盟国だ」と応じた。経済分野の連携も確認した。

会談後、両首脳は(1)レアアース(希土類)を含む重要鉱物の供給網確保での連携(2)日米関税交渉合意の着実な履行―の二つの合意文書に署名した。

就任から1週間の首相は、トランプ氏との間で個人的な信頼関係の構築を図った。中国、ロシア、北朝鮮の連携も念頭に、強固な同盟関係を内外にアピールした。

冒頭、首相は「日米は世界で最も偉大な同盟だ。日本も米国と共に世界の平和と繁栄に貢献する」と強調。「自由で開かれたインド太平洋の進展に向け、さらに協力を進めたい」と呼び掛けた。

これに対し、トランプ氏は日本政府による防衛費の増額や米国製装備品の購入に謝意を伝えた。日米関税合意については「非常に公平な協定になった」と評価。日米間の貿易が今後拡大するとの認識を示した。

会談で首相は、防衛費を国内総生産(GDP)比2%へ積み増す目標を2年早め、今年度中に達成する意向を伝達。「国家安全保障戦略」など安保関連3文書の改定を前倒しする考えも説明したもようだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕首脳会談に臨む高市早苗首相(右手前から3人目)とトランプ米大統領(左手前から3人目)=28日午前、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影) 〔写真説明〕日米首脳会談の歓迎行事で儀仗(ぎじょう)隊の栄誉礼を受けるトランプ米大統領(中央)。左は高市早苗首相=28日午前、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影) 〔写真説明〕署名式を終え、笑顔を見せるトランプ米大統領(左)と高市早苗首相=28日午前、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影) 〔写真説明〕日米首脳会談の歓迎行事で儀仗(ぎじょう)隊の栄誉礼を受けるトランプ米大統領(手前左)。同右は高市早苗首相=28日午前、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)

2025年10月28日 13時18分


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