中国軍が台湾包囲演習=「独立・外部勢力に警告」



【北京、台北時事】中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は29日、台湾を取り囲み、同日から軍事演習を行うと発表した。「台湾独立勢力と外部の介入勢力に対する強い警告」と主張しており、高市早苗首相の台湾有事発言を意識している可能性がある。台湾包囲の演習は今年4月以来。

演習名は「正義使命―2025」。陸海空軍と、核ミサイルを扱うロケット軍が参加し、台湾海峡に加え、台湾本島の北部、南西部、南東部、東部の沖合で行う。同戦区の報道官は「部隊が統合作戦を遂行できるか実戦能力を確かめる」としている。

中国国営中央テレビによると、29日は台湾海峡で戦闘機、爆撃機、無人機が長距離射程の火力兵器と共に、陸地の目標を攻撃する訓練を実施した。30日の演習区域も公表しており、台湾包囲演習は少なくとも2日間続く見込みだ。

台湾総統府報道官は29日、中国の軍事演習を「厳しく非難する」とした談話を発表した。

【時事通信社】 〔写真説明〕南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)付近で、中国海軍の艦艇と衝突した中国海警局の船(フィリピン沿岸警備隊提供の映像より)=8月11日

2025年12月29日 11時04分


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