長期金利、一時2.085%に上昇=26年10カ月ぶり、日銀利上げで債券売り



22日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、2.085%に上昇(債券価格は下落)した。1999年2月以来、約26年10カ月ぶりの高水準。日銀の利上げが継続するとの見方に加え、高市政権の財政悪化懸念が、金利の上昇圧力となっている。

日銀は19日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0.5%程度から0.75%程度に引き上げることを決めた。植田和男総裁は「(追加利上げをしても)実質金利は極めて低い」と述べており、日銀が来年も利上げを続けるとの見方が広がっている。

高市政権が掲げる「責任ある積極財政」で国債増発への警戒感が強まっていることも金利を押し上げている。市場関係者は「2026年度予算案は120兆円超と過去最大になる見通しで、債券は買い手がいない」(国内証券)と話している。

一方、22日の東京株式市場で、日経平均株価は一時前週末比1000円超上昇し、5万円台を回復した。

【時事通信社】 〔写真説明〕握手する高市早苗首相(右)と日銀の植田和男総裁=11月18日、首相官邸

2025年12月22日 11時03分


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