
衆院憲法審査会は9日、今国会初の討議を行った。「今後の議論について」をテーマに与野党7党が意見を表明。与党は憲法改正の実現に向け、審査会の中に「条文起草委員会」を早期に設置することを提案した。中道改革連合は議論を拙速に進めるべきではないと主張した。
自民党の新藤義孝氏は、これまで議論を重ねてきた緊急事態条項の創設について「いよいよ条文案を詰める段階に入っている」と指摘。憲法9条への自衛隊明記などを含め、「論点が整理されたテーマについて、順次、条文起草のための検討作業に入っていくことを提案する」と語った。
日本維新の会の馬場伸幸前代表は「立法府の使命は堂々巡り(の議論)をだらだら続けることではない。速やかに起草委を設置し、改憲発議を行い、国民に判断を仰ぐことだ」と強調した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「条文案づくりに着手することが重要だ」と同調した。
これに対し、中道の国重徹氏は、起草委への直接の言及を避けつつ「落ち着いた環境で、着実に実りある議論を深めていくべきだ」と訴えた。共産党の畑野君枝氏は「起草委をつくることは国民への改憲押し付けだ」と語った。
自維は連立政権合意で、緊急事態条項を創設するための改憲原案を2026年度中に国会提出すると明記。先の衆院選で両党は、改憲原案の発議に必要な3分の2を大きく上回る議席を獲得した。
【時事通信社】
〔写真説明〕今国会初の討議が行われた衆院憲法審査会=9日午前、国会内
2026年04月09日 12時28分