習氏、国民党主席に「統一」主張=「台湾独立反対」で一致―北京で9年半ぶり会談



【北京、台北時事】中国共産党の習近平総書記(国家主席)は10日、訪中した台湾最大野党・国民党の鄭麗文主席(党首)と北京の人民大会堂で会談した。国共両党トップ会談は2016年11月以来、約9年半ぶり。中国国営新華社通信によると、習氏は両党が「祖国統一、民族復興の美しい未来を共につくり出す必要がある」と主張した。鄭氏は双方が「戦争を防止・回避する制度的な解決方法を探し求めるべきだ」と呼び掛けたが、習氏は台湾統一に向けた武力行使を否定していない。

習氏は台湾統一を目標に含む「中華民族の偉大な復興」という自身のスローガンも提起し、鄭氏が実現を支持した。鄭氏はその後の記者会見で「一歩一歩進むことを希望する」と補足したが、世論調査で約6割が「現状維持」を求める台湾で批判を受けそうだ。台湾で対中政策を所管する大陸委員会は10日の声明で「中国の覇権や武力統一の野心に注意していない」と鄭氏を非難した。

両氏は会談で、中国大陸と台湾は不可分とする「一つの中国」原則を中台当局が確認したとされる「92年コンセンサス」を堅持し、「台湾独立」に反対する立場で一致。中国は92年コンセンサスを認めない台湾与党・民進党の頼清徳政権を「独立派」と敵視し、対話を拒否している。習氏は「『台湾独立』は台湾海峡の平和を破壊する悪の根源で、決して容赦しない」とも述べた。

頼総統は、軍事的威圧を高める中国を「敵対勢力」と位置付け、対米連携や防衛力の強化を急ぐ。10日には習、鄭両氏の会談を念頭に「権威主義者に妥協すれば、主権や民主主義を代償にし、平和を失う」とSNSで指摘した。

【時事通信社】 〔写真説明〕10日、北京の人民大会堂で握手する中国共産党の習近平総書記(国家主席、右)と台湾最大野党・国民党の鄭麗文主席(党首)(ロイター時事) 〔写真説明〕10日、北京で記者会見する台湾最大野党・国民党の鄭麗文主席(党首、中央)

2026年04月13日 07時22分


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