
【ニューデリー、ワシントン、イスタンブール時事】米国とイランの代表団は11日、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで戦闘終結に向けた協議を開始した。イランの各メディアが伝えた。米イランの2週間の停戦を受け、事態のさらなる沈静化につながるかが焦点。イランが事実上封鎖する要衝ホルムズ海峡の通航再開やレバノンでの停戦、核問題が議題に上がる見通しだが、双方の主張の隔たりは大きく、難航が予想される。
停戦後、米イランの代表団による協議は初めて。米国はバンス副大統領が率い、これまでイランとの高官協議を担ったウィトコフ中東担当特使やトランプ大統領の娘婿クシュナー氏らも参加。イラン側は精鋭軍事組織「革命防衛隊」出身のガリバフ国会議長やアラグチ外相らが出席した。
米高官は、両代表団がパキスタンを交えて直接協議したと明らかにした。1979年のイラン・イスラム革命以降、米イランの対面での会談としては最高位となる。
トランプ氏は10日、ホルムズ海峡封鎖以外、イランが「何ら切り札を持たないことに気付いていないようだ」とけん制。バンス氏は出国前、相手の出方次第で強硬な態度を取ると警告しつつ、「前向きな交渉を目指す」と表明した。イランへの揺さぶりを図ったとみられる。
一方、ガリバフ氏はレバノン停戦やイランの凍結資産の解除に米国が応じていないと批判し、開始前に履行するよう求めていた。イランメディアによると、イラン側はイスラエルの対レバノン攻撃が縮小し、米国が資産凍結解除に向けた議論を受け入れたことを評価し、交渉開始を決めたという。
【時事通信社】
〔写真説明〕11日、イスラマバードで会談し、握手を交わすバンス米副大統領(左)とパキスタンのシャリフ首相(パキスタン首相府のXより・時事)
〔写真説明〕11日、イスラマバード近郊ラワルピンディの空軍基地に到着しパキスタン政府首脳らに迎えられるイランのガリバフ国会議長(前列右から2人目)とアラグチ外相(同3人目)ら(パキスタン外務省提供・EPA時事)
2026年04月12日 00時09分