GWの海外旅行は好調維持=価格上昇で夏以降不透明に



大型連休が始まり、中東情勢や物価高への不安はありつつも、各地の観光スポットはにぎわいを見せている。日本航空と全日本空輸の大型連休期間(4月29日~5月6日)の予約は国内・国際線ともに前年を上回り、空の便は好調さを保つ。ただ、航空燃料価格の急騰を受け、両社は国際線の航空運賃に上乗せする燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を5月発券分から大幅に引き上げる。夏以降の旅行動向には不透明感が広がる。

国際線の予約数は、日航グループが前年比3.3%増の16万9302人。北米やハワイ・グアム方面などが伸びた。全日空は18.4%増の21万871人で、アジア・オセアニア方面が特に好調という。国内線も日航グループが8.0%、全日空も18.5%、それぞれ増加した。

一方、両社は2カ月ごとに改定している燃油サーチャージについて、1カ月前倒しで5月発券分からの引き上げを決めた。指標とするシンガポールのケロシン価格が中東紛争後に2倍以上に急上昇したためで、日本から北米・欧州行きは、日航が4月発券分に比べ93%増の5万6000円、全日空は76%増の5万6000円に改定する。

海外の航空会社でも同様の動きが広がっており、香港の航空最大手キャセイパシフィック航空は、日本発の香港・台北行きで5月発券分を2倍以上の1万4500円に引き上げる。

中東情勢の混乱が長引けば、燃油サーチャージの高止まりは必至だ。JTBは「旅行費用全体の上昇は、今後も一定の影響が続く」とみる。旅行需要自体の急減は見込んでいないが、行き先やプラン内容を見直す動きは出てくると想定する。

別の観光業界関係者は「夏以降は影響が少なからずあるだろう」と話す。海外旅行では、3~4人の家族で総費用を100万円に抑えるのが一つの目安といい、旅行自体を諦めたり、国内旅行にシフトしたりすることが想定され「打撃は大きい」と懸念を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京・羽田空港のレストランの窓越しに見える旅客機=23日(AFP時事)

2026年04月30日 08時48分


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