
施行80年を来年に控えた憲法記念日の3日、護憲派と改憲派の団体がそれぞれ東京都内で集会を開いた。
護憲派の「憲法大集会」は江東区の東京臨海広域防災公園で開かれ、主催者発表で約5万人が集まった。「改憲反対」「武器輸出NO!」などのプラカードが掲げられる中、大学教授や弁護士らが登壇し、改憲発議や各種法案を巡る動きを警戒した。
作家の吉岡忍さんは「憲法を基盤に今をつくり上げることが必要だ」と強調。「スパイ防止法や国旗損壊罪など、国家が肥大化する法案が準備されている。中央集権的な強い国は戦争に行き着く」と危機感を示した。
同級生と「NO
WAR」のプラカードを掲げて初参加した都内の高校1年、森知恵さん(15)は「同じ気持ちの人がこんなにたくさんいる。若い人が少ないのは残念」と話した。参加者は集会の後、「戦争反対」などと声を上げながらプラカードやのぼり旗を手に会場周辺を行進した。
一方、改憲派は千代田区の砂防会館別館で「第28回公開憲法フォーラム」を開催。主催者発表で、東京会場のほか、全国34の中継会場やインターネット視聴を含めた約1万350人が参加した。高市早苗首相も改憲に向けたビデオメッセージを寄せた。
ジャーナリストの櫻井よしこさんは「高市政権ができ、変化の兆しが見えてきた。自民党は、憲法を改正するために十分な支持を(国民から)得ている」などと指摘。国際情勢の厳しさにも触れ、「憲法改正を成し遂げなければわが国の未来はない」と訴えた。
初めて参加したという福岡県の男子大学生(20)は、「憲法が施行された頃と今では、情勢が変わっている。時代に合わせた柔軟な対応が必要なのではないか」と話した。
【時事通信社】
〔写真説明〕護憲派の集会でプラカードを掲げる参加者=3日午後、東京都江東区
〔写真説明〕護憲派の集会で発言する作家の吉岡忍さん=3日午後、東京都江東区
〔写真説明〕改憲派集会に寄せられた高市早苗首相のビデオメッセージ=3日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕改憲派集会で発言するジャーナリストの櫻井よしこさん=3日午後、東京都千代田区
2026年05月03日 19時02分